某クレジット会社。





そのクレジット会社は、大手親会社のグループ子会社のひとつであったのだけれど。なんつーか、…人員構成を知れば、判るひとには雰囲気が想像できると思うのだが。

男性社員 : 親会社から下ってきたオジサン。役職付き。ついてないのもいるが、会議室で寝てたり。
女性社員 : 20代前半から半ば。全員コネ入社。おとーさんが親会社の偉いひと。
派遣社員 : 30代から40代メイン。長年勤めている、社員よりもシゴトに詳しい人多し。

なんつーか、…ここは会社かっ、というようなダラダラモード。他の会社なら1人でやるに違いないシゴトを3人がかりでやってたり。就業中に通販雑誌が出回って、注文してたり。お客さんからのクレーム電話にも、あ、それはうちの部署に関係ないです、って、関係あんだろー!せめて関係ある部署に電話廻せよー!という信じられない対応ぶり(社員みんなこんなかんじでした)。約款を無くしたと言い出したときには、派遣社員は皆、あまりのずさんさに固まって成り行きを見ていたが、大騒ぎにもならずにうやむやになっていました。念のため、実話です。うちの部署が特に、派遣が少なくて社員メインの部署だったっつーのもあるんだけどね。総務と同じフロアだったし、…他のフロアは派遣社員メインで、割と慌ただしい『普通の会社の雰囲気』が漂っていたのだけれど。

なんかねえ、社員の女の子達がすごく不思議でさ。20才そこらでコネで入社して、他の会社やシゴトのことなんて知らなくて、朝から彼氏のこととかずっと話しながらなんとなく働いて、昼は皆で近くの店を食べ歩いて、3時には皆でおやつ持ちよってお茶して、残業ゼロで定時に退社して、退社後はお茶にお花にテニスにエステ…ある意味羨ましい生活ではあるけれど。そうか?何が不思議って、今までずっとそうやって毎日を送ってきて、これからもそうやって毎日を過して、そのうち結婚して専業主婦に…という人生設計に、何の疑問も持ってないんだよね、みんながみんな。いいのかそれで。って、いいんだろうなあ。そんでもって、日本中にこういう人達って、結構いっぱいいたりするんだろうなあ、としみじみ思ったことよ。

一方で、派遣社員は皆、百選練磨、人生色々ってカンジの人が多くて面白かったです。母子家庭のママさんとか。主婦率は高かったな。主婦業やりながら勤めるにはちょうどいい仕事量かも。比較的年配の方が多かったのだけど、もうこの年でここ辞めたら次のシゴト探すの大変だし辞められない、と言っている人が多かった。まあ、今まで散々苦労して働いてきたし、ここでゆっくり働くわー、みたいな。

私は結局、ここはヒマ過ぎて耐えられない、という理由で辞めたのだが(しかしスゴイ理由だな)辞めると決めた時も、派遣社員の人達は「まだ若いんだからその方がいいわよー、キャリアもあるのに(いや、ないですけど)ココじゃもったいない」と勧めてくれました。な、なんだかなー。

2003/08


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