某音楽事務所。





ハジメテ正社員になったのがここだったんですが。小さい事務所だったんですけどね。なんつーか、人間関係がすさまじかったのヒトコトに尽きる。役員陣が、社長(妻子持ち)・社長の現愛人・社長の元愛人・元愛人の現ダンナ(結婚によって途中から役員入り)。なんだそれー。その下にワタシたちぺーぺーのスタッフが常時数名確保されているのだが、彼等の機嫌がダイレクトに反映され、それぞれに八つ当たりされては皆、胃腸や精神を壊して辞めていくという。スタッフの回転は速かった。ワタシはそれでも2年くらい居ましたが、長かったですね。2、3ヶ月で辞めるヒトが多かった。

そりゃなあ…だって仕事場でダンナが奥さん殴ったりしてんだぜー、痴話喧嘩とかで。奥さん泣いちゃうし。んで、それは仕事が忙しいからだ、お前のせいだーとかその辺のスタッフに突然振ったりするんだぜー。一応どっちも上司だし、仕事場だし、逃げるトコも無いし。何より仕事柄、残業無制限のほぼ24時間体制だったので、そんな状況が毎日・常時続くっていうのが辛かった…そりゃー神経も壊れるよなあ、みんな。宗教か拷問だよ。

まあ、良くも悪くも、家族的ってカンジではありました。機嫌がよい時期とか、皆で遊び企画も多かったし。旅行とか、パーティーとか。奢りも多かったし、いい店連れてってもらったり。まあ、スタッフの本音はそれより現金よこせとか、一日休みをくれとか、いいから寝かせろとかだったりするんだが。ケタ外れな金持ち(家賃100万円の部屋に住むヒトとかね)、を間近で見る機会でもありました。

ここを辞めた直接の理由は、人間関係でも体調不良(は常時だったが)でもなく、『金がまわらないから』です。だって、給料込み込みで13万とかだったんだよ(保険も年金も引かれず。つか、そういう待遇面一切ナシ)。バイトしようにもそんな時間がないほどこき使われていたし、土日も平気でシゴトだし。(無論残業代なんてものはナイ。)そりゃー、とりあえず後にまわせる支払関係(税金とかな。)をいくらばっくれようとも、生活キツキツ。そもそも家賃を払った時点で給料の半分は消えてるんだから。安いところに住みたかったんだけど、仕事柄遠くにも住めず、風呂ナシも時間的にキツく。何より部屋借りるとこから役員が絡んでいたものだから(不動産屋同伴)、下手に引っ越しもできなかったりとかね。そんなわけで、これ以上の収入見込はないわ、未払いモノは溜まるわ、それを別にしても苦しいわで。値上げしてくれるって話も出たんですけどね、家族会議状態で役員揉める揉める。その挙げ句、何千円UPで恩に着せられても。辞めるだろ、そんなもん。

今となっては、何故2年近くも辞めずにいられたのかが不思議だが。世間を知らないってコワイ。いや、世間的にオカシイのは知ってたけどさ。退職というものをするのが恐かったんだね。そのまま居た方が恐いって。と今では思うが。急性胃腸炎とウツ病にかかるヒトが多かったです。あと、病名つけられてないけど明らかに壊れちゃってたりとか。アノヒト達といると、自分の中の優しさが壊れていくので。。。とか、ポエジーなことを言って辞めたヒトもいたなあ。ワタシの場合、当時は異様にやつれていて、基礎体力が無い為に毎月カゼひいたりしてましたね。そんなもんで済んでよかった、ということでナットクしとこうと思います。

2003/06


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