怠 惰

>>>sloth





こどもの頃、自分のマジメさが嫌いだった。
融通のきかなさや理屈っぽさも嫌だったのだが、
何より、マジメに見られるのが嫌だった。
いい子ぶっているようで。
オトナに媚びているようで。
模範を演じているようで。
そんなの、カッコ悪いと思っていた。
コトバを崩してみた。
姿勢を崩してみた。
生活を崩せるほどの大きなことはできなかったが
生活時間は崩れていった。
適当でいればいいやと思った。
いいかげんな答えを返す習慣がついた。
なんでそんなにめんどくさがりなの、と
問われることが多くなった。
鷹揚でいられるとか
受け皿が広いとか
肝がすわっているとか
筋が通っているとか
ホントにかっこいいオトナに出会うようになって
かっこいいオトナのピンと伸びた背筋を見て
自分のやり方の間違いに気付いたときには
それらは自分の身に付きまとうものになっていた。

僕はただ、だらしがないオトナになった。

2003/07/11



死ぬことはメンドウなことで
でも 生きていくのはもっとメンドウで

口癖のように言っていたあなた

母さん
私はあなたのようにはなりたくなかったんだ

2004/01/11

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