バイトのひと。





私が最初に社員を辞めてバイト生活に入った頃に、妙なコトバが流行ってました。「フリーター」ってやつ。流行は終わって、でも末端のオヤジにまで浸透してきた頃だったのかもしれないが。何が言いたいかって、おかげでバイト先でオヤジがうるせーんだよう。覚えたコトバ使いたいのか何だか知らないけどさ。こんな会話を何度となく交わした。

「アリハラさんって学生さん?」
「いえ、違います」
「じゃあ今ハヤリのフリーターってやつ?」
「…無職でーす。」

なんせ、食うに困ってやってるシゴト。仕事や人間関係が辛くて安穏とした正社員を降りたんじゃなくて、正社員じゃ食えなかったから辞めたのよ。バイト生活になって、働いた分だけ時給が入るようになって、やっと税金払えるようになったのよっ。正社員の口探して、その間無収入でいられる程の余裕もなくてよっっ。・・・という自意識でやってるワタシは、当時「フリーター。流行ってるからって、若いヒトは気楽でいいねえ。」というコトバに耐えられなかったのだな。

そんなワタシも、親元にいて気楽にバイトして生きてるヤツとか見ると、ケッとか思ってしまうワケですが。一人暮らしで安い時給でいっぱい働いても生活ギリギリみたいな子とかだと、もっと楽に稼げる仕事とか紹介したくなるけどね。ひがみ?
いわゆる、「夢があるから」系の子も、生半可な夢をいいわけにしてるタイプには冷たかったですね。フリーの仕事とバイトかけもちしてる時とかに、「夢を追ってていいなあ」とか言われるのも嫌いでしたね。夢じゃねえ、現実だ、みたいな。

仕事って、要は「働いて銭を稼ぐ」(*儲ける話は多分また別)ってコトだと思うので、雇用形態がなんであれ、働いて、それに見合うカネを得て、払うものは払って自分で生活できていればいーんじゃないか、という気はします。今の御時世、正社員だからって安穏としてられるとも限らない。まあ、正社員とかのが気分的に楽ってのはありますが、楽な気分になりすぎるのもイカンよ。他で使い物にならなくなるぞ、といいたくなるような奴もいるからなあ。

あと、正社員になりたい場合でも、正社員のクチをいきなり探して異様な倍率の面接を受けまくるより、バイトから認められて正社員登用ってトコもあるしね。(音楽業界とかはそーゆーのが多いです。小規模なトコとかですが。)私は派遣会社に登録に行った時、事務経験が少なかったので、バイトでやったコトなんかも経歴としてムリヤリ挙げたりしてましたが、意外と通じる。バイトのキャリアも馬鹿にしちゃイカン。やはり、仕事は仕事だと思います。

2003/07


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