フリーなひと。





フリー、と呼ばれる立場で仕事をしていたこともあります。音楽系の仕事ですが(詳しい内容は一応ふせときます、狭い業界なもんで)。とはいえ、それだけで食っていけるだけの仕事でもなかったので、他のバイトと並行しながらやってました.フリーとはいえ、雇用形態というか、ギャラが一本いくらとかそういう単位になったっつーだけで、バイトだの内職だの派遣だのと何が違うっつーカンジではあるけれど。基本的にどこかの事務所を通して仕事を貰う、ということになるので、楽器のプレイヤーの仕事なら派遣社員が派遣事務所に登録するのと似ていたり、曲や楽譜の打ち込みなら出来高制の内職(やったことないけど)とかと仕組みは似ている。ま、その程度の仕事しか私がしてなかったっつーのもあるんだけど。

人を手配する側とかだとまた違ってくるんだろうが、私の場合、使うより使われる側のが気が楽なタイプなもんで。儲けられないタイプですね、地道に稼ぐタイプっつーか。自分ヒトリで出来る仕事をこなすのはいいけど、人を手配して紹介料とかを得るっつーのは苦手だ。人脈が無いっつーのもあるけど。最初からあくまで仕事と割り切ればいいんだろうが、その為に人脈つくるのも苦手だし、友達と仕事は結び付けたくないし。顔が広いっつーか、誰とでも携帯番号すぐ交換するよーなタイプの人には向いてそーだ。それもまた才能の一種だと思う。「仕事」を「事業」として広げていけるのはこういうタイプだな。

人を手配するといえば、イベント業界でありがちだったのが、コンパニオンとして事務所に雇われてた側の女の子が、自分がコンパニオンを手配する側になるパターン。仲良くなったクライアントから、事務所を通さず何人か集められないか、とか声を掛けられるようなとこから始まって、自分の仕事仲間ネットワークで人を集めて紹介料を得る、という。音楽業界でも、社員でやってる子が、取引先からその事務所を通さずに、個人で小さい仕事を直に受けたりとかするとこからフリーになるパターンもありましたが。そのまま手を広げて自分で事務所構えるとこまでやる人もいれば、本職と別の小遣い稼ぎにちょこっとやってる人もいますね。

フリーだと、自分で自分の仕事を管理するわけで。仕事が無きゃ無いで収入はないし、詰まったら大変なスケジュールになるし。病気なんかでも有給はないし、つか、その後の信用問題ETCに関わるので生半可な病気なんかじゃ穴開けられなかったり。経費関連とかも基本的に自分持ちだし。ただ、経費に関していえば、私の場合、半分趣味のような仕事だったので、経費につけれるっつーのはちょっと得した気分だったり。つっても、確定申告しても領収書の10%分しか返ってこないけどな。会社員だと経費全額、会社でもってくれたりするけどな。

ただ、自分で自分を管理するって意味では、実は、どの雇用形態でもそーなんじゃないのかって気もしますね。終身雇用の正社員で待遇も恵まれてるとことかだと感覚は薄いかもしれないけれど、自分が契約を結んでシゴトを取ってるっつーことでは変わらないわけで。それは人付き合いに関してもそうだけどね、何の仕事やったって、相手にするのは「ヒト」になってくるもんだし。まあ、そんな感覚は薄い状態でお気楽にやっていられるほうが幸せかもとも思いますが。

2003/09


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